浜野浦棚田

土谷棚田


写真の対象として思うことは、美しさもさることながら、やはり温かみではなかろうか。花の美しさは
言うまでもないですが、私は色と形に心引かれます。本当に優しい線、色の変化は、何度撮影しても
あきることはありません。マクロレンズの魅力もそこにあるよう気がします。

私、何年も前から石仏・町並み・棚田には興味を持ち続けてきています。先人の心からの願い、それを
石に刻んだのが石仏です。また古い町並みを訪れると、そこには必ず人が関わっています。また人の営
みを感じながら見て回ります。

棚田、等高線に沿って階段状に切り開いた先人の跡です。農作物収穫にかける農民のエネルギーは凄い
です。しかし、残念ながら近年は(やむなく)耕作放棄を…。しかし、その対策を行っている箇所もあ
ります。

恥ずかしながら、私の棚田へのアプローチはあくまで被写体に過ぎません。それでもレンズを通してみ
る石垣には圧倒されます。畦の曲線は美しいとともに先人の労苦を感じます。今回いくつかの棚田を回
りました。その中でも上記二つの棚田は、ぜひ記録として残しておきたいと願っていた所です。日没前
後の自然がつくる色の世界、その世界は全く対照的なものです。


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